ヤンチンスンが全盛期の頃に当時の2軍選手がこぞって使用していたメーカーの一つ、シャン・サウスキューです。外見上の特徴としては、パープルハートベースに黒檀本ハギの白黒3枚ベニアでハギはセンター合わせになります（本家は片合わせ）。バットスペックはフォアアームは本ハギ造り、グリップ部は4分割（糸巻き時に確認）、スリーブはメープルコアと中々のこだわり仕様です。ピンは本家同様真鍮11山。シャフトは無垢、先角はエイジスとこちらも本家仕様で、半インチシャフトが長いのも再現されております。重量は約20オンス、ウエイトボルトは長めのものが装着されており調節可能です。タップはカムイブラックのSで、まだまだ使用出来る良い状態です。肝心の使用感ですが、私感ではありますがバットとシャフトのバランスが絶妙で、ズレはVIなどの先端中空系シャフトと同程度の少なさではないでしょうか。私自身90年代のサウス使用歴がありますが、撞感もかなり本家に近いと観じます。キレに関しては残念ながら本家には及びませんが、最近多く見られるアジア系カスタムには負けておりません。やや造りの粗さは見られますが、良く研究された高性能台湾サウスだと思います。プレーに影響するようなソリは無く、シャフトはとても良い状態です。本家は欲しいけど買えない、雑なコピー品では満足出来ない方にオススメの一本です。