稀覯本 白川書院『小林勝作品集 全5巻セット 卸売 』1975年刊行

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こちらは、まことに稀覯本です。日本近代文学「比較文学研究」・「ポストコロニアル研究」 小林勝の文学は「自己嫌悪と羞恥の文学」でした。「自己嫌悪と羞恥」の原点こそ、日本が植民地支配した朝鮮での少年期体験だったのです。本書の最終章は、小林勝の死の直前のエッセイ「『懐かしい』と言ってはならぬ」をめぐる考察が展開されています。 平明なリアリズムの手法で戦中・戦後の鬱屈(うっくつ)した青春を語る点に特色があります。『フォード・一九二七年』(1956)、『軍用露語教程』(1956)はともに芥川賞候補。59年、獄中で戯曲『檻(おり)』を執筆し、翌年、民芸が上演、新劇戯曲賞を受賞。 小林勝は植民地時代の朝鮮半島や朝鮮戦争下の敗戦間もない日本を舞台にした小説を多く残し、日帝の朝鮮半島侵略、植民地支配、今に至る朝鮮人差別と正面から向き合いました。1944年16歳で内地にわたって、埼玉県の陸軍予科士官学校に入学。17歳で終戦。小林の小説の舞台の多くは、幼少年期を過ごした植民地下の地方都市です。引き揚げ者、取りわけ植民地朝鮮で生まれ育った作家には、森崎和江、梶山秀之、五木寛之、後藤明夫などが知られていますが、小林勝の立ち位置は独特です。初期の代表作『フォード一九二七年』では、「日本人街」を離れて朝鮮の世界に迷い込んだ植民者の少年が直面する孤独感と苛立ちを描いています。植民地の朝鮮人と支配する側の植民者には、巨大な「深淵」が横たわっています。子どもとて同じことです。それを、「大日本帝国植民地と文学」という21世紀のテーマに基づいて読み直すと…たちまちのうちに新しい姿で立ち上がってきます。晩年に書かれた「万歳・明治52年」の結末は、アルベールカミュ晩年の短編小説「客」の最後の場面を彷彿とさせます。(彼は、フランス人アルジェリア人入植者4世)そこには強烈なアイロニーが存在します。旧宗主国の知識人にも「支配の爪痕」は喰い込んでいたのではないでしょうか?こちらの価格設定は素人の私には難儀です。アマゾンでは第一巻のみで35000円。探し続けていた本です。1995年、神保町古書店にて購入。1975年刊行ですから、経年劣化は免れません。度重なる引っ越しのなかで「箱」が傷みましたから廃棄しました。帯無。

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